「性急な改革」は期待しない方がいいかもしれない
2025年 10月 07日
この発言に触発される形で思っていることを述べさせていただく。
【全文公開】高市早苗氏の勝利演説「働いて働いて働いて働いて働いて参ります」自民党で初の女性総裁
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2210197
高市議員個人は他のどの保守系議員より全方位的に戦闘力があるのは確かだが、前線に投入・活用できるマンパワーには限界があり、根回し対策上、小数与党の状況で多数派工作等も必要となる。
新総裁に選出された後、高市は党内人事に着手している。陣容的には長期安定政権を視野に入れているとみていい。コバホークが政調会長に指名されたのは、高市後継の総裁選挙を見込んでの配置とみられる。
高市体制の弱点は、第一次安倍政権時代と同様、政権を支えることができる人材が不足していることにある。
決戦投票にて、議員票で高市支持派が過半数を制したが、重要法案成立のため政権中枢にて司令塔となりえる人材が十分とは言えないという意味である。
第二次安倍内閣の時には、政権中枢に有能な議員が数人居たが、今は、そのレベルに達しているのは、片山さつき、コバホーク、萩生田、西村、世耕くらい。どちらかと言うと官僚出身議員が多い。
なぜか。官僚出身議員は、予算実務、許認可行政実務、法律の運用、国会質問を業務上経験している。民間出身議員は、高市のように進んで学び実践した議員を除き、ほとんど官界実務を知らない。
だから(比較的マシと思われる自民党議員も)官僚になめられる。馬鹿は小泉だけではない。勉強不足の議員の大半は官僚になめられていると思っていい。そして、万年野党の議員たちはもっと、、、だから、彼らは官僚に対し、、、するようなことしかできない。
高市は例外中の例外なのだ。
大半の自民党議員の実態はどうだったか。
過去数年間、安倍晋三という絶対的司令塔の存在と3分の2の安定議席に安住、(スキルアップを兼ねることを含め)国会質問、質問主意書を出してこなかったため、戦力として期待できる議員が少ない。
議員の公式HPを読めば、高市のHPと比較して読めば、その議員の政治的スキルと知識がどの程度かすぐにわかる。誤魔化しは効かない。
仮に、高市政権になったとして、市井の支持者一人一人が要望書提出し、その取扱い、法律上の解釈、省庁等への問合せ、国会質問、党内根回し等、マメにできる議員は限られている。
前参議院議員浜田聡、柳ヶ瀬裕文並みに国会質問、質問主意書を繰り出せる議員は、現実に高市や片山さつき、有村治子くらいしかいないと思った方がいい。
岸田、石破政権が重大事案に関して、無策、先送り放置状態だったのは、安倍晋三という絶対的政界司令塔を失い、岸破自民党を実務に疎い左派議員が支配、実力派議員が多い安部派が冷や飯を喰らい、司令塔的存在感を示した議員が政界を去ったことが影響している。(町村信孝、礒崎陽輔他)
有名ブロガーから「火中の栗を拾う高市氏に、有権者も少し気長に構え、性急に結果を求めないよう自重したい」という提案が出てくるのはこうした党内事情が背景にある。
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https://yukokulog.blog.fc2.com/blog-entry-5769.html
高市内閣がスタートしても、そのスタートでは足は泥の中にある。2012年の第二次安倍内閣発足時が、3年余の民主党政権は負の遺産を引き継ぐところから始まったように、高市氏の船出も、2021年10月以降、「岸波」が積み上げてきた負の遺産を背負うところから始まる。バイデン・エマニュエルの指示通りに進んだジェンダー・DEI政策、放置されてきた外国人問題、“国賊”岩屋が野放図に緩和した対中ビザ問題など、負の遺産は枚挙にいとまがない。だが、ようやく岸波の暗黒政権が終わったのだ。火中の栗を拾う高市氏に、有権者も少し気長に構え、性急に結果を求めないよう自重したいものだ。
自民党の組織の腐敗は相当深くまで進行している。その証左が、決選投票で中身が空っぽの候補者に145名もの議員が投票したという事実だ。ステマ問題、党員資格剥奪事件という2つのスキャンダルがなければ、結果は違っていたかもしれない。自民党は、現実的には、首の皮一枚で延命したのだ。
左傾化が進んだ党内には、高市氏の敵は多い。派閥がステルス化したこともあり、党内の力学に腐心する場面もあるだろう。有権者はまずは、新総裁、そして来るべき新総理に時間を与えることだ。
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ではどうすべきか。
実力派議員の代わりに、支持者各自が実務的にできることをやるしかない。
実務的に必要とされることを支持者各自が公設秘書がやりそうな領域を探し当て、コツコツやるしかない。
一つの見本というか手本を示したい。
JICA移民受け入れについての議員質問を作ってみた。
https://note.com/kokubunji_sumi/n/n4ac56f4c4e46
このブログは、政界の裏方(特に公設秘書)がこなすべき実務が何であるのか、事例紹介タイプの記事が多い。
総論で頑張れ高市!負けるな高市!と言っても、前線に投入できるマンパワーは限界がある。
1万人の熱狂的な高市支持派が居たとして、熱狂的支持者のほとんどが岩陰部隊長化し、あれをやれ、これをやれと上から目線で語ったところで、前線で闘う処理能力ある側近や公設秘書は数人しかいない。
それでも実現したいことがあるなら、公設秘書感覚で代わりに仕事を請け負うつもりでやるしかない、、、
高市は、「働いて働いて働いて働いて働いて参ります」と言った。
この意味を私はこう解釈したい。
高市の言葉の意味は、「できることは実現するので(同志であるはずの)あなたも同志として、、、」と本心では言いたいのではないか。
確かに、高市は奇跡的に?総裁選に勝利したかもしれないが、政治的には第一次安倍政権発足時と同じ状況に置かれているとみるべきだろう。
思うに、政治家の多くが、あまりにも現実の政策や経済に関して無知というかシミュレーションをしていないような雰囲気はかなり不味いのではないかと思っています。
そもそも基本的な知識すら欠けている状況では、絵空事に近い政策を主張したところで実行できる訳が無いですし、政治を理解していないと思われても仕方が無いだろうと思います。
ただ一方で、解決策は明白に分かっているのに実行しないのは、政界の内部に何か大きな問題があるように思っていますので、こちらも何らかの手を打たないといけないと感じています。
完全には無理でしょうが、彼らが変な動き(見方を後ろから打つような真似、マスゴミと結託した反高市工作等)ができないように統制する必要があるとは思っています。
>あまりにも現実の政策や経済に関して無知というかシミュレーションをしていないような雰囲気はかなり不味いのではないかと思っています。
選挙に多くのエネルギーを費やし、政策まで手が廻らない議員が大半なのかもしれません。
政策に関する提案書、実施企画書が書ける議員は数えるほどしかいない気がしております。議員側が何か言えば官僚がやってくれるのに甘えているのではないか。公設秘書も与野党問わずおそらく親族だらけでしょう。
小川栄太郎、渡邉哲也あたりは、マスコミ対策を考えた動きをしているように見えます。二人の働きは自民党保守派の命綱となりつつあるように思います。
